百人一首同好会活動報告〜その5〜
2011.11.26
今回の活動報告は、恒例の「そこからなの?」の第3弾として、「段」についてお話ししたいと思っています。
自分の実力を示すものに「段」「級」というものがあります。柔道の有段者を示す黒帯、剣道の昇段審査などをイメージする方もおられるのではないでしょうか。実は、競技かるたにも、この「段位制」が存在しているのです。かるたの大会は実力に応じて「級」が設けてあり、その数は6つで、それぞれ下から「F・E・D・C・B・A」と分かれています。Cから上は「段位制」となっており、C級(→初段)、B級(→2・3段)、A級(→4〜10段)となっています。昇段・昇級に関しては次のように取り決められています。
(1)F・E級:一番最初の級、特にF級は大会未経験者の初心者用の級になります。
(2)D級:E級の部でベスト4(約200人を5グループにわけ、トーナメント戦を実施)に入賞すると昇級。
(3)C級:D級の部でベスト4(E級の部と同じ規模のトーナメント戦)に入賞で昇級。
(4)B級:C級の大会でベスト4(約150人を3グループにわけてトーナメント戦)に入賞で昇級。
(5)A級:①B級でベスト4を1回(2段→3段)と優勝1回または準優勝2回(3段→4段)で昇級。
②B級でいきなり優勝(2段→4段)で昇級。
競技かるたの大会は、社会人に交じってのものが大半です。その中で上記した戦績を挙げ、昇級していくことは生半可なことでは決してないのです。ちなみに我が海城の段位獲得状況は、B級が1名、C級が2名、D級が4名となっています。C級からが有段者なので、柔道にならえば、現在3名の「黒帯」がいるということになるのでしょうか。
(百人一首同好会顧問)